横浜市南区弘明寺駅近くの柳沢時計店です。時計の修理を中心に、アンティーク時計や眼鏡・貴金属の販売も行っております。

時計ってなぜ動くのか知っていますか?
時計の外側だけでなく、内側にも目を向けていただければと、
ちょっとした読み物コーナーを作りました。

機械式時計の動力はゼンマイ
WATCHES

機械式時計の動力は「ゼンマイ」です。

巻き上げたゼンマイがほどかれ、元に戻ろうとする力を利用して動きます。
機械式時計はリューズを巻くと「香箱車に収納されているゼンマイ」が巻かれ、動力を得る仕組みです。そして、巻き上げられたぜんまいが元に戻ろうとする力は、「1番車=香箱車」「2番車」「3番車」「4番車」の4つの歯車で構成される輪列機構によって順番に伝達されていきます。

ちなみに、ゼンマイによる時計機構は1500年頃にドイツ人のピーターヘンラインが発明したといわれており、ゼンマイを動力源にした携帯用時計「ニュールンベルグの卵」がその起源とされます。
当時の時計のサイズは大きく”実用性”に欠けていましたが、様々な機構の開発により次第にその大きさは小型化していきました。

そして、16世紀末には懐中時計が誕生。1810年には天才時計技師ブレゲが小型時計に金属チェーンをつけた腕時計を製作しました。

時計の構造

ゼンマイの力を伝える輪列機構
WATCHES

1番車は一般的には香箱車と呼ばれ、ゼンマイを収められています。リューズを巻くことでゼンマイが巻かれ、機械式時計は動作を始めます。
2番車には分針が取り付けられており、この歯車は60分で1周する設計となっています。
3番車は仲介役を担う歯車。2番車と4番車を繋げる役目を果たしますが、実は精度に関わる意外と重要なパーツです。
4番車には秒針が取り付けられており、60秒で1周する設計が施されています。

機械式時計はリューズが巻かれることで、ゼンマイが巻かれ、そのゼンマイがほどかれる力を利用して各歯車が動く仕組みです。
動き出した歯車は1番車~4番車まで、その力を伝達していき、最後にはガンギ車と呼ばれる歯車に到達します。
時計の構造

スピードを調整する脱進機機構(エスケープメント)
WATCHES

ゼンマイを巻き上げることで生まれたエネルギーは輪列機構を通して、「ガンギ車・アンクル・テンプ・ヒゲゼンマイ」で構成される脱進機と呼ばれる機構へと到達します。脱進機は一定速度で歯車が回転するための仕組みのことを指し、時計としての機能を決める重要な機構です。

もし脱進機がなければ、ゼンマイに貯えられている力は激しい輪列の回転と共に一挙に消滅してしまいます。時計としての機能を果たすためにはその勢いを抑え、一定の速度をキープしなければなりません。

右の動画はOMEGAの有名なコーアクシャルという構造です。
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