横浜市南区弘明寺駅近くの柳沢時計店です。時計の修理を中心に、アンティーク時計や眼鏡・貴金属の販売も行っております。

腕時計の機構をご存じですか?
腕時計の中には色々な機能があり、複雑になればなるほど高額になります。
その中でも七大機構と呼ばれる、七つの複雑機構があります。
その複雑機構をご紹介します。

1 トゥールビヨン
TOURBILLON

最初は、ブレゲが開発した『トゥールビヨン』
トゥールビヨンとは簡単に言うと重力の影響をあまり受けずに、日差を常に正常に保つ機構です。

腕時計は腕にしているので、腕時計が上向き、下向き、横向きと常に色々な方向をむいています。
それによって、歯車やゼンマイやテンプに負担がかかり、日差が悪くなってきます。

これを姿勢差といい、その影響をより少なくするのがトゥールビヨンです。
ちなみにフランス語で日本語にすると渦巻という意味になります。

画像の6時位置に位置する、ベンツのマークのような青い3針のような針の機械がそうです。
この青い針が秒針の役割もしています。

時計の部品で言うテンプと呼ばれる時計の心臓を意味する所です。
普通の時計はそのテンプについているゼンマイを伸ばしたり縮んだりすることで、テンプを行ったり来たりして秒針を進めますが、トゥールビヨンは、テンプを1回転させて、ゼンマイなどにかかる負担を少なくしています。
トゥールビヨン

2 ミニッツリピーター
MINUTES REPEATER

ミニッツリピーターは、利用者が時刻を知りたいときにレバーやボタンを押すと、時計に組み込まれたハンマーが鐘をたたき、そのチャイム音の回数で時刻がわかるという仕組みです。

もともとはまだ照明が未発達だった頃、暗闇で時間を知るために開発されたと言われています。
七大複雑機構の中で1番複雑とも言われています。

【ミニッツリピーターの時刻の表し方】
時単位の数(アワー):低音の単音で、1回=1時から12回=12時。

60分を15分単位に分割した数(クォーター):高音と低音を交互に組み合わせて鳴らし、高音→低音の1セット=15分、2セット繰り返し=30分、3セット繰り返し=45分。

15分に満たない残り分数(ミニッツ):高音の単音で、1回=1分から14回=14分まで。
ミニッツリピーター

3 永久カレンダー
PERPETUAL CALENDAR

パーペチュアルカレンダーとは何月何日何曜日を半永久的に判断し、日付調整の不要の機構です。
毎月30日、31日と1日に日付変更が必要だったり、2月は必ずしてる人も多いと思いますが、このパーペチュアルは閏年も計算して、日付変更なしで自動調整してくれます。カレンダー表示機能の金字塔ともいうべき機構です。
パーペチュアルカレンダーは1700年末期に、時計の歴史を200年早めた天才時計師・ブレゲによって開発されました。
当時は懐中時計に組み込まれたこの機構を腕時計に初めて搭載させたのが1925年、パテックフィリップです。
似た機構で年次カレンダー=アニュアルカレンダーは1年に1度2月のみ変える必要がある機構になります。
永久カレンダー

4 パワーリザーブ
POWER RESERVE

「パワーリザーブ40時間」という表示は、主ゼンマイを完全に巻き上げた状態で放置すると40時間動き続けます、という意味です。
車でいう、ガソリンと同じです。
パワーリザーブ

5 クロノグラフ
CHRONOGRAGH

クロノグラフとは一言で言うとストップウォッチ機能の事です。
通常の時刻表示機能に加え、2つのプッシュボタン操作でスタート、ストップ、リセットが出来る機構を備えています。
また、速度や距離、脈拍などを測れるものもあります。

【スプリットセコンドクロノグラフ】
ラップタイム(A地点からB地点への経過時間)が計測できるクロノグラフです。

【フライバッククロノグラフ】
クロノグラフ作動中にリセットボタンを押すと計測がリセットされ0から再計測を始める機能です。

【カウントダウンタイマー】
主にヨット競技専用モデルに多い機能で、競技のスタート時間を知らせる為大きな窓の色を時間経過とともに変えるなどし時間を知らせます。
クロノグラフ

ロレックス初の完全自社開発クロノグラフ・ムーブメント

2000年にロレックスが発表した、初の自社開発自動巻きクロノグラム用ムーブメントは、以前のゼニス製をリファインしたものとは全く異なるメカニズムに一新されました。
先代のクロノグラフに関わるパーツは、ムーブメントの裏と表に存在する水平クラッチという仕組みでした。自社開発のムーブメントは裏面のみに集約することに成功し、クロノグラフのスタート・ストップボタンを押してからのタイムラグがより少なくなったことで、より正確な計測が可能になりました。 クロノグラフユニットが片側に集約されたムーブメントは、自動巻きでは初めてです。

クロノグラフ・ムーブメントを分解!

新クロノグラフcal.4131
クロノグラフの針が動く仕組み
新クロノグラフcal.4131

1、スタートボタンを押すと、オペレーティング・レバーが作動し、ピラー・ホイールの谷部分に噛みあって時計回りに歯車を1歯分だけ回転させます。
2、ピラー・ホイールが回転し、クラッチ・レバーが解放。カップリング・クラッチ車とカップリング・クラッチ受けが接続、四番車からの動力をトランスミッションホイールに伝達します。
3、カップリング・クラッチ・ホイールを通して、トランスミッションホイールに動力が伝えられ、それがクロノグラフ・ランナーと噛み合い、クロノグラフ針が始動します。
4、クロノグラフ・ランナーの動力が両隣の各中間車を経由し、ミニッツ・レコーディング・ホイールとアワー・レコーディング・ホイールに伝達され、各計測針が始動します。

クロノグラフ・ランナー

ムーブメントの中央に配置される、1分間で1回転する歯車。カップリング・クラッチ車から動力を受け、クロノグラフ針を動かします。

12時間積算中間車

クロノグラフ・ランナーの回転動力を、しかるべき速度に調整してからアワー・レコーディング・ホイールに伝達する減速歯車です。

アワー・レコーディング・ホイール

クロノグラフ・ランナーに連動。12時間積算中間車によって減速され、12時間で1回転する歯車。12時間積算計針を動かします。

ハートカム

歯車の上に装備されるハート型のカム。各積算針と同軸に取り付けられ、それらの動きと連動し、リセット・ハンマーに叩かれると、瞬時に針がゼロ位置に戻ります。

カップリング・クラッチ&トランスミッションホイール

クラッチ・レバーの解放時は四番車からの動力をトランスミッション・ホイールを経由して、クロノグラフ・ランナーへ伝達。また、クラッチ・レバーの遮断時には動力伝達がストップします。

ミニッツ・レコーディング・ホイール

クロノグラフ・ランナーに連動して30分で1回転する歯車。ホゾ先端に30分積算針を装備しています。

ピラー・ホイール

山と谷の歯を持つ歯車。オペレーティング・レバーによりクロノグラフの一連の動作を制御します。

オペレーティング・レバー

プッシュボタンを操作すると、このレバーが押し出され、中間部のツメがピラー・ホイールの外周の歯に引っかかり、1歯分回転させます。

リセット・ハンマー

各計時針の付いた歯車上のハートカムを叩いて、作動していた計時針をリセットさせる部品。3つのハートカムを同時に叩くことが出来ます。

30分積算中間車

クロノグラフ・ランナーの回転速度を減速させてからミニッツ・レコーディング・ホイールに伝達する歯車。

旧クロノグラフcal.4031
ミニッツレコーディングホイール

クロノ針と連動し、30分積算針を回転させる歯車。動力はクロノグラフ・ランナーから中間車を経て伝えられます。

クロノグラフ・ランナー

クロノグラフ針が取り付けられている歯車。1分間で1回転する。トランスミッションホイールから動力を受けています。

ドライビングホイール

四番車と同軸に配され、常に回転している歯車。スタートボタンの作動により、トランスミッションホイールと噛み合います。

トランスミッションホイール

スタートボタンの操作により、クラッチがスライド。クロノグラフ・ランナーに連結し、動力を伝えます。

クラッチ

常に回転するドライビング・ホイールと噛み合うトランスミッションホイールが取り付けられています。

ピラー・ホイール

プッシュボタンの操作によりクロノグラフ機能を制御します。内周の歯は7本で、Cal.4130より1本多いですが機能的な違いはありません。

リセット・ハンマー

クロノグラフ・ランナーとミニッツ・レコーディング・ホイールの同軸上に置かれたハートカムを叩き、各指針をゼロ位置に戻します。

アワー・レコーディング・ホイール

12時間積算針を運針させる歯車。文字盤側に配され、コンベイヤーを等して香箱車から動力を受ける。

コンベイヤー

香箱車からアワー・レコーディング・ホイールに動力を伝えるユニット。スイッチ・レバーの作動により下段の歯車に動力伝達。上段の歯車がアワー・レコーディング・ホイールのカナと噛み合うことで12時間積算針が運針します。

6 レトログラード
RETROGRADE

レトログラードとは文字盤の扇状の部分で、針が端まで達すると瞬時に0に戻る機構です。
時・分・日付・曜日などを表示する際に用いられます。
30秒になると0秒に一瞬で戻り、また動きだします。
ダブルレトロ、トリプルレトロなどレトログラードが2個3個ついたモデルもあります。
レトログラード

7 ムーンフェイズ
MOON FHASE

ムーンフェイズとは月の満ち欠けを表示する機構です。
新月~満月と、月の形を表示します。
ムーンフェイズ
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